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2008年3月23日 - 2008年3月29日

2008-03-24

弦がずれる

23日はガンバの発表会でした。

ライブとかコーラスの演奏会に比べて、なんでこんなに緊張するんでしょうか。
いや、もともと私はどんな本番の前でも緊張するタチですが、それにしてもガンバの発表会のときは、なぜか不吉な予感ばかりが頭をよぎり、いたたまれなくなります。
私の今回の出演順は4番目です。4。死…。
いや何を莫迦なことを。
などと考えていたら自分の出番になっていました。

舞台に出て調弦を終え、さあこれから始めようと思ったところで、客席の方から声があがりました。
「ナットのところ、弦がずれていますよ」
え?
慌てて手元を見上げると、確かにそうです。4弦の溝の所にあるべき弦がなく、その弦はお隣の3弦の溝にはまっています。3弦もずれて、そのお隣の2弦の上に、重なるようにしてはまっています。

なぜこんなことに?
というか、これで一応は調弦ができたというのが驚きです。

急いで弦を緩め、正しい溝に入れ直します。
そして調弦をもう一度。
ようやく始めようかと思ったところで、会場から拍手が。
そうです。演奏前の挨拶が頭から飛んでいました。
慌てて立ち上がり、ぺこりと頭を下げます。

このアクシデントで舞い上がるかと思いきや、逆にリラックスできたのだから不思議です。
空気がちょっと緩み、一息入った感じになったからかもしれません。

いざ始まってしまえば、終わるまであっという間です。
緊張しつつも、充実した、非常に楽しい時間でした。
途中で一箇所、小さな弾き間違えをしましたが、全体的には、自分が予想した範囲ではいちばん良い方の演奏だったような気がします。
通奏を弾いて下さったSさん(リュート)、Fさん(ガンバ)に感謝します。

あと、弦がずれていることを指摘してくださった方にも(楽器製作家の方と伺いました)。
あのまま弾いていたらえらいことでした。

自分の番が終わった後は気楽です。
椅子に座って、ガンバの音を心地よく聴いていました。
それにしても、先輩方の演奏はいずれも頗る流暢で、自分は何年かかっても到底あの域には達しないような気がします。

上がったり下がったりで、終演後はどうも気が漫ろになっていたようです。
打ち上げ会場で瓶ビールを差し出され、慌てて手にとって出したコップの上下が逆。
注ごうとされていた音楽学者の方に、「これでは注げません」と言われ、隣にいたチェンバロのTさんに、「イイヅカさんって面白いですね」と言われる始末。

その後、発表会を切り盛りされていた兄弟子Eさんに拉致され、二次会へ。長い一日はなかなか終わらないのでありました。

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