朝顔と葱鮪
入谷の朝顔市に連れられて行った。朝顔ばかりあんなに集まっているのにも驚いたが、それを目当てにあんなにたくさんの人がいるのにはもっと驚いた。夜に行ったので、花は咲いていない。それで、とにかく多量の鉢ばかりを眺めることになった。

鉢を眺めていてもたいして面白いことはないはずだが、僕は人が多いとテンションがあがるタチなので、だんだん愉快な気分になってきた。周りの人も多くはその類ではなかろうかと思う。
帰りになぜか田端で降りて、飲み屋を探した。初恋屋という、名前ばかりは可憐な店にはいると、チョウチンアンコウのような顔をした大柄なオヤジが厨房にいて、良い店だと直感的に思った。蛍光灯で照らされたさして広くない店内は、客がすし詰めだ。
ネギマ鍋というのが季節に関わりなく食べられるというので頼んだ。マグロと葱と豆腐だけの鍋である。これがすこぶる美味かった。

ツマは朝顔市で団十郎の鉢をひとつ買った。それはいま、ちょうど僕の部屋の前にある。今朝はきれいな花を咲かせていたが、寝ぼけていたので写真は撮り忘れてしまった。
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