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2010-04-23

運弓に窮す

日曜(25日)のガンバ発表会ではオルティスを弾きます。
オルティスというのはルネサンス時代のスペインの音楽家です(1510頃-1570頃)。
私の師匠が訳と解説を手がけ、この冬に刊行された『オルティス 変奏論』という本から4曲とりあげるのですが、これが中々手強い。
擦弦楽器というのは弓で弾きます。弓の運行には上げ弓(押し弓)と下げ弓(引き弓)があります。ガンバの場合、バイオリンなどと違って、オモテ拍を上げ弓、ウラ拍を下げ弓で弾くのが原則です。
細かい音符が連続するときにはこの原則になるべく沿うように弓の上げ下げを考えます。なので奇数個の音符によるフレーズが繰り返し現れるような曲は、運弓に困るのです。上げ下げが逆になってしまうので。
今回とりあげる曲に、そういうのがあります。
とにかく、執拗なほど同じリズムのフレーズが繰り返し現れる。その分変化には乏しく、何も考えずに弾いているとたいへん面白くない演奏になってしまうでしょう。面白くするためには、強弱、音の切り方、いろいろ工夫を演奏者がしないといけません。でも運弓で頭がいっぱいで、そこまで気が回らないのが正直なところ。

先日、リハのために行ったギタルラ社で、アーベル(初期古典派の時代のガンバ奏者)のソロ曲集を買いました。かなりグレードが高いと思いますが、発表会が終わったら、こういうのもぼちぼちやってみようかなと思っています。

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