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2010-08-24

大阪パンチ

高校生の頃、誰かに連れられて、八ヶ岳の標高2000メートルの高原に「美ヶ原高原美術館」という美術館に行った。たぶん何人か友人も一緒だったと思う。
美術館といっても、基本的に作品は屋外に展示されていて、高原の爽やかな空気を楽しみつつ作品を鑑賞するという趣向になっている。
展示されていた大半の作品は忘れてしまったが、今でも覚えている作品が一つだけある。赤い鉄骨で作られた、少し閉じたコンパスのような格好をした作品で、全長が3メートルくらいだろうか。「オオサカパンチ」という表題がついていて、「雀を撃つのに大砲を持ち出す」という副題?が添えられていた。
それはあまり大砲には見えなかったし、作品の価値も僕にはわからなかったけれど、添えられた表題が妙に面白くて、印象に残った。
それ以来しばらく、一緒にいった友人たちとの間では、大袈裟なことをしたり、無駄に高スペックな道具を使ったりすることを、「大阪パンチ」と表現するのが流行った。
じつは今でも時々、心の中でこっそり「これじゃ大阪パンチだな」とか呟いていたりする。

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さっきネットで調べてみたら、いまでもその作品は展示されている。
  http://utsukushi-oam.jp/sakuhin.html
上記サイトの6番目がそれである。写真もあって、そうそう、こういう形だったと懐かしくなった。記憶と違っていたのは、「雀…」のくだりが全部カタカナで、しかもそれが正式タイトルだったということ。それに、この作者がベルンハルト・ルジンブールというスイス人だというのにも驚いた。てっきり、日本人だと思っていたのだ。高校生の僕は、作者のことなどまるで意識していなかった。

この不景気で、あんな一風変わった美術館などとっくに閉鎖されたのではないかと思っていた。機会があったら、また訪れてみようかな。あの時わからなかった作品の意味も、今なら少しはわかるかもしれないし。

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コメント

俺、まだ行ったことないんですよ~。
観光ガイドとかに載ってる写真みるとどれも、いかにも高原って感じで、高い青空が涼しそう・・・。

こういう作品、「作るのが楽しい」の典型なんでしょうねぇ。
「オオサカパンチ」今度から俺も、呟いてみることにします(こころの中で)。

投稿: 誠 | 2010-08-25 10:13

夏でもけっこう涼しかった記憶がありますね。
自然と人工の造形が同居していて、なかなか不思議な雰囲気でした。
オオサカパンチはけっこう広く応用できる言葉かと(笑)。

投稿: ひで | 2010-08-25 17:21

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