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2011-05-23

おっちょこちょい連鎖

おっちょこちょいなのは僕にとって宿痾とすらいえるので、もう諦めているのですが、それでも昨日は冷や汗をかきました。
ガンバの発表会で、僕の4つ前の奏者のとき、手元の鞄に譜面がないのに気づいたのです。
目の前ではガンバを始めて数年目の女性が、僕が昔手こずったテレマンのソナタと格闘していましたが、もはや耳に入りません。
演奏の切れ目に会場を後にし、自分の移動したところを一通り駆け足で探して回りました。しかし、どこにも見あたらない。
僕はこういうことがよくあるのです。何かに気を取られると、手に持っていたものをどこかにひょいと置き、そして全く忘れ去ってしまう。メガネが本棚に入っていたり、あるいは手にしていた文庫本が下着と一緒に棚に入っていたりするのです。
楽譜も、どこかに置き忘れ、そして誰かに持ち去られたに違いない。
運の悪いことに、曲目はアーベルの無伴奏ソロなのです。通奏の人がいれば譜面をコピーさせてもらったりできますが、今回はそれができません。
演奏前の緊張という牧歌的なものは吹っ飛び、暗澹たる気分で、暗譜でどれだけ弾けるだろうかと考え、3曲やるうちの最初の曲はどうにも厳しそうだと思って、先生に言ってその1曲を削らせてもらおうと考え、会場に戻ると、ちょうど休憩時刻でした。僕の出番は、休憩後の3番目です。
「先生、楽譜が行方不明になってしまいました」
「えっ?」先生は一瞬驚いた表情をし、「あ、でもなんかそれらしきものその辺で見たわよ」。
会場を見回してみると、たしかに、見慣れたクリアファイルに入れた楽譜が座席の一つの上に置いてありました。灯台もと暗し。
僕は、ほっと胸をなでおろしました。それから後、しばらくは汗が止まらなくて困りました。

そして、これだけで済みませんでした。
慌てふためいて楽譜を探している間に、鞄がなくなっていました。
これは後ほど、先生の横の席に置いてあるのが見つかりました。先生に話したとき、そこに無意識に下ろしたようです。例によって。
そして、チューナーがなくなっていました。
こればかりは、演奏会後、会場をざっと見回してみても見つかりませんでした。つまり、紛失してしまったのです。たぶん、どこかに落ちているんでしょう。おかげで、本番の時は耳だけで音を合わせなければいけませんでしたが、終わった今、もうどうでもいいです。

本番では、凡ミスを3箇所ほどやりましたが、そのうち1箇所は自分としても口惜しいところでした。
でも、この事件が影響したかというとそうではなく、失敗するべき所は失敗し、できるところはできたということだと思われます。
舞台に上がってしまえばいつも通り。それが練習の成果といえば成果でしょうか。

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コメント

そんな紆余曲折を経て、本番後の練習に来たのね。お疲れさまでした(^-^;

投稿: まみーご | 2011-05-23 23:14

それほどの試練が本番に影響しないとは、すごい!
演奏が始まると、集中するからなのでしょうね。
あやかりたい。sun

投稿: まりぴー | 2011-05-25 00:01

まりぴーさん>
むしろ、最初から精神的動揺を来しているような出来が予想されていたという…(笑)。

投稿: ひで | 2011-05-26 12:25

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